片頭痛の治療と予防

片頭痛の予防

 

片頭痛が月に何度も起こる場合や、頭痛の程度がひどい場合には予防療法を行います。予防療法は、発作が起こりにくくなるように予防薬を毎日服用します。また、片頭痛の予防には薬だけでなく、日常生活のなかで誘因を避けるセルフケアも大切です。

片頭痛の予防薬

片頭痛の予防療法は、片頭痛発作が月に2回以上(あるいは月に6日以上)ある場合、また、急性期治療薬(頓挫薬)だけでは日常生活に支障が残る場合などに勧められます。片頭痛の予防薬として主に使われている薬は以下の4つです。ただし、患者さんに片頭痛以外の病気(共存症)がある場合や医師の判断で、ほかの薬が使われることもあります。

共存症の詳細は、「ほかの診療科にかかっている場合」へ

予防薬の効果があるかどうかの判断には少なくとも2ヵ月はかかります。頭痛がないからといって途中でやめたりせず、指示通り毎日飲み続けましょう。また、注意しなければならないのは、予防薬は頭痛発作の回数を減らしたり、発作時の痛みの程度を軽くするもので、完全に頭痛が起こらなくなるわけではないということです。
通常3~6ヵ月は治療を継続し、片頭痛発作の回数や程度が軽くなり効果がみられたら、医師と相談の上、徐々に減らしていき、可能であれば中止します。

その他の予防薬

サプリメント(食品)

高用量のビタミンB2やマグネシウムも片頭痛に効果があるといわれています。サプリメントや食品から摂ることができます。

ビタミンB2を多く含む食品 マグネシウムを多く含む食品
・納豆
・レバー
・ウナギ
・牛乳・ヨーグルトなどの乳製品
・ホウレンソウなどの葉菜類
・大豆製品
・ゴマ、アーモンドなどのナッツ類
・ヒジキなどの海藻類
・緑黄色野菜

小山 裕子ほか:サービングサイズ栄養素量100 ―食品成分順位表― 初版 第一出版:26, 2011
小山 裕子ほか:サービングサイズ栄養素量100 ―食品成分順位表― 初版 第一出版:70, 2011
より作表

ハーブ

「ナツシロギク(fever few:フィーバーフュー)」というハーブが、古くから片頭痛に効果があるといわれています。

漢方薬

「呉茱萸湯」「桂枝人参湯」「釣藤散」「葛根湯」「五苓散」などの漢方薬が片頭痛に効果があるといわれています。

日常生活のセルフケア

日常生活においては、頭痛の誘因を避けることが大切です。片頭痛は、過労やストレスによって起こりやすくなります。とくに、責任の重い仕事をこなした後や大きな悩みから解放された後など、それまで過度の緊張で収縮していた血管が拡張し、頭痛発作が起こるケースが多いようです。日頃からストレスをため込まないようにすることが大切です。また、空腹や寝不足、寝過ぎも、片頭痛が起こりやすくなります。休日も朝寝坊せず、規則正しい生活を送ることを心がけましょう。
まぶしい場所や騒音でも、片頭痛が誘発されることがあります。日ざしの強いところではサングラスをかけ、混雑時を避けて外出するといったように、光や音、においなどの刺激をできるだけ回避するようにしましょう。