片頭痛って?

片頭痛の誘因

 

ストレスや飲酒などが頭痛のきっかけ(誘因)となることもあります。まずは誘因を知ることが、片頭痛を減らすことにつながります。

精神的ストレスからの解放

責任の重い仕事をがんばってやり終えたとき、大きな悩みから解放されたときなど、緊張がとけてほっとしたとたん、片頭痛が始まってしまったというパターンが多いようです。これは、ストレスがかかっている間は緊張によって収縮していた血管が、リラックスすることによって一気に拡がるためと考えられます。

実際、平日は何でもないのに、せっかくの休日、朝から片頭痛に悩まされるという人は少なくありません。休みの日は朝寝坊もしがちで、おまけに朝食を抜いてしまうと低血糖になり、さらに頭痛発作が起こりやすくなります。このような頭痛は「週末頭痛」と呼ばれています。

予防や痛みの軽減に役立つセルフケアについては「上手な週末の過ごし方」へ

月経による女性ホルモンの分泌バランスの変化

片頭痛は女性ホルモンのエストロゲンの分泌量の変動と関係があるといわれ、月経の始まる1~2日前や月経中(特に月経が始まって2~3日の間)、排卵時などによく起こります。逆に月経がなくなりエストロゲンが安定する妊娠中は、片頭痛は一時的に治まることが多いのですが、出産後はまた始まります。閉経後には片頭痛が治まってくることが多いのも、エストロゲンの変動がなくなるからかもしれません。

経口避妊薬(ピル)を服用した場合も、片頭痛が起こりやすくなることがあります。ピルにはエストロゲンが含まれており、21日間服用し、7日間休薬します。片頭痛は血中のエストロゲン量の低下する休薬期間に生じることが多いです。ただし、片頭痛の人がピルを使用する場合は、前兆のある/なしによって、ピルを服用できないこともありますので、必ず医師に相談しましょう。

詳しくは「片頭痛と月経の関係」へ

家族歴

家族や親族のなかにも同じような頭痛持ちの人がいることが多く、その点から遺伝と関連があるともいわれています。とくに母親が片頭痛の場合、子どもが片頭痛になる確率は5割以上にのぼるといわれています。

アルコールや特定の食べ物

アルコール(とくにポリフェノールの含まれる赤ワイン)がきっかけで片頭痛を起こすことはよく知られています。人によっては、チョコレートやチーズ、柑橘類、あるいは食品の防腐剤として使われている亜硝酸ナトリウム、中華料理などによく使われるグルタミン酸ナトリウムなどの添加物によっても片頭痛が誘発されるといわれています。

しかしこれらの食物を口にしたら必ず片頭痛が起こるというものでもなく、食べたときの状況や、いくつかの誘因が重なった場合に発作が起きるのではないかともいわれています。なお、群発頭痛の人はアルコールがトリガーとなり、群発期に飲酒するとほぼ百発百中で頭痛が起きます。
神経質になる必要はありませんが、頭痛ダイアリーなどを活用して、自分にとっての誘因が何か把握することは重要です。

予防や痛みの軽減に役立つセルフケアについては「食事の工夫で頭痛を予防」へ

空腹

ダイエット中や、朝食を食べないで学校や会社へ行くと、血糖値が下がるため頭痛が起こることがありますので、食事はきちんと摂りましょう。

人込みや騒音、まぶしい光、香水などのにおい

デパートなど人の集まる場所に出かけると、頭痛が起こる場合がよくあります。この場合、人込みでにおいがこもる、騒音、ストレスあるいはたばこや香水のにおいなどによって頭痛が誘発されていると考えられます。LED照明や強い太陽光なども片頭痛の誘因となることがあります。

また、旅行へ行くと頭痛が起こるという話もよく聞きます。旅行には、車酔い、寝不足、不規則な食事、疲労、ストレス、ストレスからの解放など、頭痛に関連する実に多くの要因が絡んでいます。せっかくの外出や旅行を楽しむためにも、体調を整え、自覚している誘因があれば、できるだけそれを避けるようにしましょう。

天候の変化や温度差

台風や梅雨の季節になると頭痛が起こりやすくなる人がいます。気圧の急激な変動の影響ではないかといわれています。また、冬場の熱い風呂への入浴や、スキー場などで寒い戸外から急に暖かい室内に入ったとき、夏に冷房の効いた部屋から急に暑い屋外に出るときなどの温度差も頭痛のきっかけになります。

予防や痛みの軽減に役立つセルフケアについては「季節や気候の変化への対策」へ

睡眠

寝過ぎ、寝不足、いずれも片頭痛の誘因となります。片頭痛にならないためにも、休日でも平日とできるだけ同じように規則正しい生活を送ることが重要です。