頭痛に関する基礎用語集

 

あ行

【あ】

アロディニア(異痛症)
脳が痛みに敏感となり、通常痛みを感じない程度の刺激でも痛みを感じる現象で、片頭痛の75%に認められるといわれている。アロディニアが起こると皮膚が過敏な状態になり、髪の毛を触っても不快感が起こったり、ブラシや櫛がかけられなくなる。さらには顔や手足までピリピリする状態があらわれる。

【え】

疫学調査
人間の集団を対象として、人の健康や病気の原因などを研究するために行う調査。例えば高血圧の患者さんを対象とし、患者さんの年齢、性別、喫煙の有無、高血圧以外に持っている病気などさまざまな方向から調査して、高血圧という病気に影響を与えている要因は何かを探る。
もともと疫病(伝染病)に対する調査から始まったためこのように呼ばれるようになった。

【お】

音過敏
音に対し強く反応する状態。片頭痛を起こすと、普段は気にならない音が気になる場合が多い。

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か行

【き】

共存症
同一の人に2つ以上の病気が一緒に存在している状態。共存症には、互いに病気のメカニズムが似ているものが多く、遺伝的あるいは環境的に共通の因子を持つものが多いと考えられている。場合によっては互いの病気に影響しあい、相乗して悪化させてしまうこともあるので、病気の原因や治療薬を考える上で重要である。

詳しくは「ほかの診療科にかかっている場合」へ

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さ行

【さ】

三叉神経(さんさしんけい)
三叉神経とは、脳幹から出ている脳神経のひとつで、顔面の知覚や、顎関節を動かして咀嚼運動を行う筋肉を司る。三叉は、眼神経、上顎神経、下顎神経の3神経に分かれることに由来する。

【し】

自律神経
体を動かしたり、見る・聞くなどの五感にかかわる神経ではなく、心臓や胃腸などの内臓を動かしたり、ホルモンの分泌を調節している神経。自分で意識しなくても、自動制御されている。
神経内科
全身の神経や筋肉、脳にかかわる病気を専門に扱っている診療科。頭痛も神経内科の領域となる。精神科とは異なる。
神経伝達物質
脳の中には多くの神経細胞があり、互いに情報交換をしている。情報は電気信号として神経細胞の中を伝わるが、神経細胞と神経細胞との間には空間があるため、一方の神経細胞の端から化学物質が放出され、次の神経細胞がそれを受け取ることにより情報が伝えられている。この、神経細胞の一端から放出される化学物質が神経伝達物質と呼ばれるもので、セロトニン、ノルアドレナリンなどさまざまな種類がある。

【す】

随伴症状(ずいはんしょうじょう)
いつも決まって一緒に出てくる症状のこと。片頭痛の場合、吐き気や嘔吐(おうと)、光や音に敏感になる(光過敏・音過敏)といった症状がみられる。人によってはにおいに敏感になったり下痢などがみられることもある。
頭痛ダイアリー
患者さんの情報を医師に伝えるよう工夫された頭痛診療のアシストツール。使用により、(1)頭痛の頻度、(2)頭痛の性状、(3)痛みの強度、(4)持続時間、(5)随伴症状、(6)頭痛出現から内服までの時間、(7)薬物の治療効果、(8)誘因、(9)生活支障度、などを具体的に知ることができ、患者さんと医師のコミュニケーションを改善することができる。
頭痛ダイアリーは日本頭痛学会のホームページまたは受診先の医師から入手できる。本サイトからもダウンロードが可能。
頭痛外来
頭痛を専門にみる外来のこと。担当する医師の専門分野は神経内科や脳神経外科が多く、内科、心療内科、精神科、ペインクリニックなどの場合もある。頭痛での受診の際は、施設検索で頭痛外来や頭痛クリニックを探したり、かかりつけ医に紹介してもらったりするとよい。
頭痛専門医
日本頭痛学会が認定した、頭痛を専門に診たり研究する医師のこと。専門医の認定は、日本頭痛学会に3年以上所属していること、ほかの関連する病気の専門医や認定医であることなどの条件をクリアしていなければ取得することはできない。
日本頭痛学会のホームページに、認定された専門医の一覧がある。

【せ】

セロトニン
神経伝達物質のひとつで、さまざまな働きをもつ。血管の収縮や体温調節のほか、睡眠や気分を調節する働きもある。
閃輝暗点(せんきあんてん)

はじめは視野の中にチカチカ光る小さな点があらわれ、次第に大きくなっていく。場合によっては、視野の片側がまったく見えなくなったり、中心部がぼやけて見えにくくなったりする。

イメージ画像 閃輝暗点 イメージ画像 閃輝暗点

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た行

【と】

トリプタン
病院で処方される片頭痛に特異的な治療薬。トリプタン系薬剤は、脳の中で異常に拡張した血管を元に戻すとともに、三叉神経にも作用して、三叉神経からの痛みの原因となる物質(神経ペプチド)の放出を抑え込み、さらに、三叉神経が受けた刺激の情報が大脳に伝達されるのをブロックすることで、片頭痛症状を抑えます。
片頭痛の原因部位に直接作用するため、片頭痛発作が起きてしばらくした後(ピーク時)でも鎮静させる効果を持ち、片頭痛の第一選択薬とされている。

詳しくは「トリプタン系薬剤と服用タイミング」へ

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な行

【の】

脳神経外科
脳やその周囲の血管、神経系のトラブルの診断・治療を専門とし、主に、くも膜下出血、脳出血など「脳の病気に伴う頭痛」を診る診療科。
脳内の圧力(脳圧)
通常、脳を包んでいる頭蓋骨の中は、一定の圧力に保たれている。しかし、脳の中に脳腫瘍ができたり、血液がたまると脳内の圧力が高くなり、周囲の組織が圧迫されたり引っ張られたりして痛みを生じる。
脳の周囲の筋肉(頭頸部の筋肉)
頭痛に関係の深い肩から首、頭部にかけての筋肉として、僧帽筋、後頭筋、側頭筋、前頭筋などがある。筋肉のこりによって起こるのは緊張型頭痛が多いが、片頭痛の引き金となることもある。
飲み合わせ
2種類以上の薬を飲んだとき、薬がお互いに影響を与えあって薬の効きが悪くなったり、逆に1種類だけ飲んだときより効き目が強くなる状態。薬の相互作用。

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は行

【ひ】

光過敏
光に対し強く反応する状態。片頭痛を起こすと、普段は何とも感じない明るさ(光)がつらく感じる。暗い部屋でじっとしていると回復する場合が多い。

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ま行

【も】

問診
医師が患者さんまたはその家族などに質問をし、その答えを得ることにより診断の根拠を得る方法。頭痛は、血液検査やX線写真などでは診断できないことが多いので、問診が診断の決め手となることもある。

頭痛の診断でポイントとなる質問は「受診すると何を聞かれる?」へ

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ら行

【り】

理学療法
運動やマッサージ、患部を温める・冷やすなどの方法により行う治療、リハビリテーション。

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