スッきりんと学ぶ頭痛講座。
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総監修:坂井 文彦 先生 (国際頭痛センター長)
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●子供の頭痛について
授業中に頭痛が起きて、本人はつらいのに、サボろうとしていると見なされたり、熱がないからと保健室から教室に返されてしまうケースが少なくありません。体育の授業の後などは特に血行がよくなることで血管が拡がり頭痛が起こることがあるので、そういった時には保健室でしばらく寝かせて頭痛が治まるのを待ちましょう。場合によっては主治医に、「頭痛が起きたら保健室で休ませてください」といった内容の"頭痛持ち証明書"を書いてもらうなどの方法も考えましょう。
頭痛が原因で不登校児童になるケースも見受けられます。現在、日本でも海外でも子供の頭痛の専門家が少ないこともあって、先生や周囲の大人の理解が絶対に必要です。
●子供の片頭痛
子供の片頭痛は、大人の片頭痛とは少し異なる場合があります。特徴としては頭痛の部位が両側性(前頭・側頭)であったり、頭痛の持続時間が1時間からと短いことなどがあげられます。このように短い発作時間で、かつ頭痛の発作後はケロッとしているので、サボっていると思われてしまうことが多いのです。
また、以下の症状は「小児周期性症候群」と呼ばれ、片頭痛に移行することが多い症状として知られています。
周期性嘔吐症
特徴的な強い悪心と嘔吐が持続的・周期的に起こるもので、発作の起きていない時にはまったく正常です。
腹部片頭痛
日常的な活動を妨げるほどの重度の痛みで、腹痛とともに食欲不振、悪心、嘔吐(おうと)、顔面蒼白などを伴います。
小児良性発作性めまい
前ぶれなく生じる回転めまい発作で、数分から数時間で自然に治ります。めまいと同時に片側性の拍動性頭痛(ズキンズキンという痛み)が伴うことがあります。
子供の場合、大人のように自分の症状を表現することが難しいので、上記の症状や光を嫌がるなどの行動から判断して片頭痛の可能性を見つけてあげるとよいでしょう。
●遺伝と片頭痛について
子供の頃の生活習慣によって、大人になってから片頭痛持ちになるかどうかが決まるわけではありません。多くは生まれつきの体質、遺伝子に環境因子が加わって片頭痛持ちになるのではないかと考えられています。片頭痛の子供には車酔いする子供が多いという報告があり、これは自律神経系の問題ともいわれていますが、はっきりした原因は不明です。両親、特に母親が片頭痛だと、娘も片頭痛になる確率が高いことがわかっています。日頃から自分の頭痛の誘因を見極めるよう心がけましょう。また"体質だから"と片づけずに、治療法があることも知っておきましょう。
●生活の乱れが頭痛につながる場合
頭痛のある子供は、普段からの規則正しい生活習慣がとても大切です。寝過ぎや寝不足にならないこと、TVやゲームなどで夜更かししないことなど注意が必要です。また、朝ご飯をきちんと食べないと、血糖値が下がって頭痛を招き、お昼前の体育の授業中に頭痛が起こるケースが少なくありませんので、朝ご飯をしっかり食べる習慣をつけるようにしましょう。