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スッきりんのバイバイ頭痛講座
総監修:坂井文彦先生 北里大学医学部内科学教授
スッきりんと学ぶ頭痛基礎講座
頭痛をなめちゃダメ
病院へ行くときは
どうして起こるの? 頭痛発症のメカニズム
知っていれば楽になる、予防と治療の基礎知識
市販薬の豆知識
知っておいて損しないセルフケアのあれこれ
頭痛生活の改造プラン
頭痛に関するソボクなギモン
頭痛に関する基礎用語集
医師からのよくある質問Q&A記入シート
関連リンク集
健康フォーラムのごあんない
スッきりんと遊ぼう!
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◎市販薬の豆知識
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■市販薬の上手な利用法
 「ちょっと頭が痛いな」……。そんなとき、わたしたちはたいてい市販の鎮痛薬を使いますね。薬局に行くと、さまざまな種類のくすりが並んでいますが、どれも同じようなものと思っていませんか?
 お手元に鎮痛薬があったら、ちょっと見てください。パッケージや説明書に書いてあるように、鎮痛薬には実にいろいろな成分が含まれています。ひと口に鎮痛薬といっても、含まれている成分の種類や配合のしかたには違いがありますから、それぞれの特徴を知っておいて、自分に合ったくすりを選ぶことが大切です。
 市販の鎮痛薬の主な成分とその作用について説明しておきましょう。
●アスピリン
 アスピリンはアセチルサリチル酸ともよばれる解熱・鎮痛・抗炎症成分で、痛みを引き起こす原因物質の1つであるプロスタグランジンの合成を抑え、炎症に伴う痛みをやわらげます。
 主な副作用としては、胃腸障害があげられます。発痛物質のプロスタグランジンには「胃酸の分泌低下」「胃粘膜の血流増加」「細胞修復促進」などのはたらきがありますが、アスピリンによってこうした作用も抑制されるため、胃壁が荒れたり、潰瘍が生じたりするのです。そのため、たいていのくすりには胃壁を保護する成分も含まれていますが、胃潰瘍になったことのある人は、医師に相談しましょう。なお、アセチルサリチル酸アルミニウムは、アスピリンと同様の作用をもっていますが、胃に対する副作用は少ないとされています。
●アセトアミノフェン
 脳の、痛みを感じる中枢(痛覚中枢/つうかくちゅうすう)にはたらきかけて痛みを鎮める解熱・鎮痛成分です。一般的にはアセトアミノフェンに、カフェインとエテンザミドを加えた「ACE処方」とよばれる組み合わせで用いられています。アセチルサリチル酸と並んで鎮痛作用と解熱作用に優れているものの、炎症を抑える作用はほとんどありません。アセチルサリチル酸と比べて胃腸障害は少ないのですが、吐き気やおう吐、下痢などを招いたり、発疹やかゆみといった皮膚症状を引き起こすケースがみられます。
●イブプロフェン
 プロスタグランジンの合成を抑える作用をもつ解熱・鎮痛・抗炎症成分です。医療現場で使用されていた成分を市販薬に転用したため、抗炎症作用の強い点が特徴です。こうした使われ方をするものは「スイッチOTC」とよばれます。副作用の少ない成分ですが、まれに発疹やかゆみなどの皮膚症状、頭痛やめまいといった神経症状、ぜんそくなどを招くことがあります。
●イソプロピルアンチピリン
 解熱・鎮痛成分で、「スイッチOTC」の1つです。単独で使用するより、ほかの解熱・鎮痛成分と配合するとより効果を発揮するといわれています。副作用として発疹ができることがあるので、アレルギー体質の人や、服薬によってアレルギーを起こしたことのある人は注意が必要です。
 
 このほか、催眠鎮静成分(ブロムワレリル尿素、アリルイソプロピルアセチル尿素)、中枢神経興奮成分(カフェイン)、生薬成分(ケイヒ)、制酸剤・胃粘膜保護成分(メタケイ酸アルミン酸マグネシウム)、ビタミン類(ビタミンB1、ビタミンC)などの成分が配合されている鎮痛薬もあります。催眠・鎮静成分のブロムワレリル尿素、アリルイソプロピルアセチル尿素は、鎮痛作用を高めるために配合されていますが、眠気に注意することが必要です。またカフェインは、頭をすっきりとさせる作用をもっています。
■くすりののみすぎはかえって頭痛を引き起こすこともある
 市販の鎮痛薬をむやみにのみ続けることは危険です。頭が痛いからといって毎日のように鎮痛薬をのんでいると、かえって症状をこじらせることになりかねません。くすりの効果が切れると頭痛が起こり、頭痛が起こるとまたくすりをのむという悪循環に陥り、服用を止められなくなってしまいます。このようなケースは「薬剤誘発性頭痛」といわれています。
 薬剤誘発性頭痛を招かないためには次のことに注意しましょう。
●市販鎮痛薬の服用は週2回まで、多くとも月10回までに制限
●含まれている成分が少ない、配合のシンプルな鎮痛薬を選ぶ

 鎮痛効果を高めるためには催眠鎮痛成分が含まれているようなタイプのくすりは、たしかに効き目があります。でも、連用すると頭痛をこじらせる可能性も高いことを知っておいてください。
●他のくすりをのんでいる人は医師に相談を
 アレルギー体質やぜんそくの人、脳梗塞や心筋梗塞で抗凝固剤(ワーファリンなど)を服用している人、痛風治療薬、降圧薬、副腎皮質ホルモン剤(ステロイド剤)を服用している人などは、くすりどうしの相互作用で効き目が強くあらわれたり、重大な副作用を引き起こす危険性があります。自己判断で服用せず、事前に医師または、薬剤師と相談してください。
◆市販されている主な解熱・鎮痛薬と有効成分◆
薬剤名 解熱・鎮痛成分 その他の成分
イブA錠 イブプロフェン   アリルイソプロピルアセチル尿素
無水カフェイン
宇津こども
熱さまし
アセトアミノフェン    
エキセドリンA錠 アセトアミノフェン アスピリン 無水カフェイン
サリドンA エテンザミド イソプロピルアンチピリン カフェイン
新セデス錠 アセトアミノフェン エテンザミド アリルイソプロピルアセチル尿素
タイレノール アセトアミノフェン    
ナロンエース イブプロフェン エテンザミド プロムワレリル尿素
無水カフェイン
ノーシン アセトアミノフェン エテンザミド カフェイン
ハッキリエース アセトアミノフェン エテンザミド カフェイン等
バファリンA アスピリン   ダイアルミネート
◆注意!◆
 鎮痛薬の服用は、頭痛を根本から治すものではなく、一時的に症状をやわらげる「対症療法」にすぎません。痛みが長く続く場合は、市販薬で一時しのぎをせず、必ず医療機関で診察を受けるようにしましょう。
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