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| 片頭痛の治療は、薬物療法が中心となります。片頭痛のくすりには、予防薬と発作治療薬があり、それぞれ新しい有望なくすりが使われ始めています。 |
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●くすり
片頭痛の予防薬として、カルシウム拮抗薬(きっこうやく)、β遮断薬(ベータしゃだんやく)などが用いられることもあります。どちらも血管の収縮・拡張をコントロールし、片頭痛を予防します。発作が抑えられるようになったら、くすりの量を少しずつ減らしていきます。
カルシウム拮抗薬は、これまで高血圧の薬として使われることが多かったのですが、1999年に片頭痛だけに絞ったくすりが許可されました。このくすりは、血圧にほとんど影響をおよぼすことなく片頭痛を予防できる点が大きな特長です。
予防薬は頭痛発作の頻度や、強さなどを考えた上で服用します。注意しなければならないのは、予防薬は発作の回数を減らしたり、発作時の症状を軽くするもので、完全に頭痛が起こらないわけではないということです。
●日常生活〜片頭痛を防ぐためには〜
日常生活においては、頭痛の誘因を避けることが大切です。片頭痛は、過労やストレスによって起こりやすくなります。とくに、ハードな仕事をこなした後や大きな悩みから解放された後など、それまで過度の緊張で収縮していた血管が拡張し、発作が起こるケースが多いものです。日頃からストレスをため込まないように心がけましょう。寝不足や、逆に睡眠のとり過ぎも、片頭痛が起こりやすくなります。休日も朝寝をしないなど、寝過ぎにも注意しましょう。
まぶしい場所や騒音も、片頭痛を誘発することがあります。日ざしの強いところではサングラスをかけたり、混雑時を避けて外出するといったように、光や音、暑さ、換気の悪さなどの刺激をできるだけ回避するようにしましょう。 |
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痛みが起こってしまったときは、対症療法を行います。
●くすり
◆エルゴタミン製剤◆
片頭痛は脳の血管が拡がることによって起こるわけですから、血管を収縮させる作用のあるエルゴタミン製剤が使用されます。エルゴタミン製剤は、血管の拡張を防ぐことによって結果的に痛みを抑えるくすりです。そのため、痛みが生じてから服用してもあまり効果は得られません。前兆を伴う片頭痛の人は、頭痛の前ぶれが起こったときに服用し、前兆を伴わない片頭痛の人は、痛みはじめたらすぐにのむと効果的です。
エルゴタミン製剤の服用によって、吐き気がみられることがあり、まれには、めまい、手足のしびれなどの副作用を招くことがあります。このような症状があらわれた時は、すみやかに医師に相談しましょう。
エルゴタミン製剤は、タイミングよく服用すればとてもよく効くくすりですが、あまり頻繁に服用を続けていると、かえって頭痛を悪化させてしまうケースがみられます。痛みを恐れるあまり、予防的にくすりをのむうち片頭痛が慢性化して、毎日のように頭痛が起こるようになってしまうのです。血管を収縮させる作用があるため、脳の血管だけでなく全身の血管にも何らかの影響を与えるので、狭心症や心筋梗塞、高血圧などの人には適しません。妊娠中・授乳中の女性も服用できません。
◆トリプタン系のくすり◆
2000年に日本でも使用が認可されたトリプタン系の注射薬も、片頭痛の治療に効果をあげています。トリプタン系のくすりは、神経伝達物質・セロトニンと同じようなはたらきをし、脳の血管を収縮させて頭痛を抑える作用があるとされています。また、三叉神経にも作用するなど、片頭痛の発症機序からみて、理にかなったくすりです。頭痛がひどくなってから注射しても効果があるほか、頭痛に伴う吐き気やおう吐を防ぐ作用をもつ点も特長です。
●日常生活〜片頭痛が起こってしまったら〜
片頭痛が起こってしまったときには、光や音の刺激を避けて、暗い静かな場所で横になって休むことが大切です。軽い頭痛なら、数時間の休養で治ることもあります。痛みがひどい場合は、痛む部分に冷却シートや氷まくら、冷たいタオルを当てて冷やすようにすると、いくぶん痛みがやわらぎます。コーヒーや緑茶などのカフェインを含む飲み物をとると、頭痛が楽になるケースもみられます。しかし、飲み過ぎると逆に頭痛を起こすこともあるのでほどほどに...。
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