スッきりんと学ぶ頭痛講座。
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総監修:坂井 文彦 先生 (国際頭痛センター長)
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頭痛の中には、くも膜下出血や脳出血、感染症(髄膜炎など)、脳腫瘍といった脳の病気によって引き起こされる「危険な頭痛」があります。次にあげるような「いつもと違う頭痛」があらわれたら、すぐに医療機関を受診しましょう。
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今までにない強い頭痛
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突然の激しい頭痛
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痛みが急に強くなる
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回を重ねるごとに痛みが徐々に強くなる
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発熱を伴う頭痛
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手足のしびれがある
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けいれんを伴う
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意識がもうろうとなる
突発的な激しい頭痛でまず疑われる病気が、「くも膜下出血」です。くも膜下出血は、脳の動脈にできたこぶのようなふくらみ(脳動脈瘤/のうどうみゃくりゅう)の破裂などによって血管が破れ、脳をおおうくも膜と軟膜のすき間に血液があふれてしまう病気です。くも膜下出血を起こすと、たいていは「後頭部に雷が落ちたような」、とか、「何かで殴られたような」などと表現される激しい頭痛におそわれます。しかし、出血のしかたや程度によって、頭痛の感じ方、あらわれ方は異なります。出血がひどい場合は、激しい頭痛に嘔吐(おうと)、けいれん発作などを伴い、意識を失うケースもみられます。数秒から数時間で意識は回復しますが、中にはこん睡状態に陥り、そのまま死に至ることもあるのです。
出血の量が少ない場合、首の付け根からうなじのあたりにかけて痛みを感じたり、首すじが硬直したりします。また、頭痛というより、むしろひどい肩こりを感じるケースもみられます。
くも膜下出血では、大出血の数日~数週間前に、突然頭痛が起こることがあります。この時の痛みも、脳動脈瘤からのごく小規模の出血と考えられています。これまで経験したことのない、雷が落ちたような激しい痛みがあらわれたときは、脳神経外科での一刻も早い処置が必要です。
くも膜下出血
脳出血
脳出血は、脳の動脈が破れて脳の中に出血し、血液のかたまりができて脳を内側から圧迫するために、頭痛を起こすことがあります。吐き気や嘔吐(おうと)を伴うケースもみられます。とくに、手足がしびれてうまく動かせない、ろれつがまわらない、物が二重に見えるといった症状を伴うときは、脳出血の可能性が高いといえるでしょう。必ず早急に医師の診察を受けましょう。
後頭部が強く痛んで首すじが硬直し、38~39℃の高熱を伴う場合は、くも膜や軟膜の炎症による髄膜炎が疑われます。髄膜炎の頭痛は、からだを動かしたり、頭を振ったりすると痛みが強まる点も特徴です。
ウイルスの感染によるウイルス性髄膜炎は、自然に治るのでさほど心配はありません。しかし、細菌の感染による細菌性髄膜炎は、治療が遅れると死に至るケースもみられるので、高熱を伴う強い頭痛が起こったときは、早急に医師の診察を受けることが大切です。
頭全体、あるいは一部に圧迫感や頭重感、鈍痛が続き、突然吐いたり、けいれん発作におそわれるようなときは、脳腫瘍が疑われます。脳腫瘍による頭痛は、腫瘍のために脳内の圧力が高まることで起こりますが、とくに朝方に痛むケースが多いようです。腫瘍が大きさを増すにつれて、常に痛みや頭重感を覚えるようになります。腫瘍のできた脳の部位によって、頭痛以外にもさまざまな症状があらわれます。たとえば、視力が低下する、視野が狭くなる、物が二重に見えるといった視力障害が起こったり、手足に力が入らない、動かせないといった運動麻痺(まひ)、あるいは耳鳴りやめまいが生じることもあります。こういった神経症状がある場合は、早急に医師の診断を受けることが大切です。